2020-01-01から1年間の記事一覧

不幸について考えてみる6

なぜ人は不幸の原因を知りながらもそれを捨てることができないのか? 原因のひとつは宗教にあります。 多くの宗教が『神仏にすがるという安易に逃げた』ためです。 宗教が、煩悩、罪、因縁といった人間の不幸の原因を指摘したならば、それを解決する方法を教…

不幸について考えてみる5

なぜ人は、執着心を不幸の原因と知りながら捨てることができないのか? 不幸とは、執着心ゆえに生じる悩み、苦しみのことです。 鴨長明風に言えば、「家、土地、財産など、虚ろで空しいものに執着しているから、人の心から悩みが消えないんですよ」というこ…

不幸について考えてみる3

鴨長明[方丈記]から見る 「避けがたい現象としての不幸」と「心の悩みとしての不幸」 1避けがたい不幸 [方丈記より] 私が物心ついてから、かれこれ40年余の年月を過ごしてきたが、その間に予想もしない5つの災いに遭遇した。 まず一つが、私が23歳の時…

不幸について考えてみる2

不幸には二通りがある そう考えると不幸には、二通りがあるということがわかります。 一つは自分の心が作り出している不幸。 もう一つは現象としての不幸です。 現象としての不幸とは、 実際に自分の身に降りかかってきた不幸です。 地震や台風などの天災に…

不幸について考えてみる1

不幸とはなんでしょうか? 貧乏であること、、、 顔の作りが良くないこと、、、 特別な才能がないこと、、、 自分の性格が嫌だと思うこと、、、 人に認めてもらえないこと、、、 この様なことで思い悩むことは、、、 そのこと自体、、、 思い悩んでいる本人…

邪気10

呪詛は人の心に楔を打ち込む。 祈りとは、一言で「命の繋がり」であり「繫栄」です。 呪詛とは、反対に「命の分断」であり「破滅」です。 本来、、、 人は、周囲の祈りに支えられて、健全で正しい自立心を持つようになります。 そうなれば、自動的に祈りの人…

邪気9

祈りと呪詛 人は、、、 子供を持てば、その子の健やかな成長を祈り、家庭をなせば家内の安全を祈り、広くは国の安寧や、世界の平和を祈ります。 人間とは、本来祈る存在なのです。 では、、、 なぜ人は、祈るのでしょうか? 祈りは(人間にとっての)生命線…

邪気8

噓が邪気の本質3 真実を意図的に曲げる、、、 このようなことは、まともな人間のすることではありません。 健全な精神の持ち主であるならば、そのようなことはやれと言っても、、、 出来ないのです。 真実を捻じ曲げた言葉が、どれだけの人間を狂わせるかが…

邪気7

噓が邪気の本質2 嘘と一口に言っても、、、 自分の過失や、やましい思いを隠すための嘘もあれば、、、 人を勇気づけるためにする善意の嘘もあります。 しかし、、、 ここで問題にしているのは、、、 人を貶めるためにする嘘です。 このような悪意のある噓が…

邪気6

噓が邪気の本質 もし、、、 人が、噓を心の中心軸にすえてしまうと、、、 その人は、破滅することはあっても、 自立することは、ありません。 傾いた柱で、家を建てるのと同じで、、、 まともに立つはずがないからです。 そして、、、 同じ理由で、自立心の…

邪気5

私たちが、邪気に気づかない理由3 意図的に反自立(幼児化)に誘導する邪気がある。 植物も動物も生長期間を経て自立します。 自立できないものは淘汰されます。 人間も同様です。 子供が、旺盛な学習欲を持つのは、淘汰されずに生き残ろうとする本能がある…

邪気4

私たちが、邪気に気づかない理由2 自立できないことの意味 4本足の動物牛や鹿などは生まれてすぐに立ち上がります。 しかし、、、 人間はよちよち歩きするまでに約1年かかります。 さらに、、、 精神が自立して成人するのに約20年がかかるのです。 人間が自…

邪気3

私たちが、邪気に気づかない理由1 私たちが発する邪気が、 正しく成長しようとする人間の健全な精神をねじ曲げ、、、 人間社会の調和や安全まで破壊する、、、 そのような恐ろしい働きをしているとしたならば、、、 どうして、、、? 私たちは、自分の邪気…

邪気2

邪気の定義 不幸の本質とは、、、 自然の原則に反する邪気が、私たち人間の心身の正しい基準を、捻じ曲げてしまうことです。 そして、、、 その状況を悪化させているのは、 私たちが、そのことに気づいていないことにあるのです。 では、、、 邪気とは何なの…

邪気1

不幸の本質 「邪気」 自然の道理に従って、人間が正しく成長したならば、 健全な肉体と共に、精神的な正しい基準(縦横の軸)は、自ずから立ち、 ものごとを正しく判断できる、自立した大人になるはずです。 そうなれば、、、 自然と、幸福な世の中ができあ…

不幸のからくり21

幸せの構図 支配・被支配の関係こそが、不幸の構図であると言いました。 その関係性の中に、真の喜びはあり得ないからです。 ジャイアンとのび太とスネ夫の関係のように、強い者が弱い者をいじめ、弱いものは強い者に媚びるという支配・被支配の関係は、成長…

不幸のからくり20

法と秩序のからくり2 奪い合いの競争原理が、、、 相手を服従させる強大な軍事力を作り出し、、、 利益を独占するためにグローバル経済圏を作り出し、、、 有り余る財と権力で、 政治、経済、軍事、主義、思想、科学、産業、医学、薬学など、、、 あらゆる…

不幸のからくり19

法と秩序のからくり 一般的な家庭では、子供が親を支配するということはありません。 親の方が力を持っているからです。 腕力はもちろんですが、知力も、経済力もです。 本来、、、 ルールや秩序というものは、公正な判断力を持つ大人が、それ相応の権威を持…

不幸のからくり18

私たちの未熟さが、不幸のからくりを容認している。 一般的に、、、 家庭内で兄弟喧嘩が生じても大きな問題になりません。 大人(親)が止めるからです。 大人(親)の道理(公正な判断力)の方が、子供の理屈(奪い合い)を上回っているのです。 それで、家…

不幸のからくり17

まとめ 「不幸のからくり」について、まとめてみたいと思います。 人間に不幸をもたらしているのは、支配・被支配の関係です。 支配・被支配の関係は、力の原理によって作られます。 今の世界は、、、 力の原理で動き、支配・被支配の構図が出来ています。 …

不幸のからくりⅩⅥ

人類は、自己保身(支配欲と依存心)から脱却していない。 その人間の心が、今の世界を形作っている。 これが、現状なのです。 今の世界の二大大国、アメリカと中国を見てみましょう。 アメリカは、自由主義を掲げていますが、一握りの大富豪が、全体を牛耳…

不幸のからくりⅩⅤ

世の中の矛盾を解く解かないは私たち次第 平等を旗印に掲げる者たちが、実際には力による人間支配を目指し、 自由を旗印に掲げる者たちが、金による人間支配を実行してきました。 同様に、、、 人権を唱える者たちは、その裏で自分が権力や金を握ることを目…

不幸のからくりⅩⅣ

矛盾 歴史の事実として、、、 平等を旗印にした共産主義が、完全なる不平等社会(ソ連、中国、北朝鮮)を実現しました。 そして、、、 自由を旗印にした自由主義が、奴隷貿易という完全なる自由剝奪(西洋列強)をしてきました。 これは、明らかに、、、 矛…

不幸のからくりⅩⅢ

学ぶと鵜呑み 事実として歴史は、平等を旗印にした共産主義が、完全なる不平等社会を実現し、 自由を旗印にした自由主義は、奴隷貿易という完全なる自由剝奪をしてきました。 明らかに、、、 人類の歴史は、矛盾と偽りに満ちています。 しかし、、、 「それ…

不幸のからくりⅫ

学び 植物も動物も人間も成長期間を経て成熟するようになっています。 そかし、、、 人間だけは、その期間学びが不可欠です。 つまり、、、 人間は、学ばずには成人(自立した人)できないように成っている、、、 と言うことです。 福沢諭吉先生は「学問のす…

不幸のからくりⅪ

松下幸之助先生の言葉にちなんで、、、 日本の伝統的精神は「主座を保つ」と「和の精神」だと言いました。 これは、自分の中に縦と横の軸を持つということです。 そして、「衆知を集める」ですが、、、 これは、常に自分の中の縦横の軸のぶれを正すというこ…

不幸のからくりⅩ

子供が成長し、やがて大人になり自立して行くのは自然の流れです。 子供の時は稚気を離れることができず、目の前にあるおもちゃや食べ物に執着し、兄弟喧嘩をしたりするものですが、大人になるとそういう目先の些細なことに囚われなくなります。 それは、、…

不幸のからくりⅨ

グローバリズムとナショナリズムの本質 「主座を保つ」という言葉があります。 松下幸之助先生の言葉です。 これは、、、 「日本人としての自立性・主体性を保つ」という意味ですが、 松下先生は、これを日本の伝統精神の一つに挙げています。 例えば、、、 …

不幸のからくりⅧ

人類の不幸 子供がオモチャを取り合ってケンカをするのは、仕方がありません。 子供だからです。 子供は成長過程で様々な社会のルールや、人としての道理や美徳などを学んでゆくものだからです。 人間、一個人に成長過程があるように、、、 人間全体(人類)…

不幸のからくりⅦ

「不幸と自立出来ないことを繋げて考える」、、、 ということを、通常、人は、あまり致しません。 それで、、、 「稚心(偏り)を拭うこと」の重要性を、真剣に考えるということも、 また、、、無いのです。 そこに、、、 「不幸のからくり」が潜んでいるの…