不幸のからくりⅩⅤ

世の中の矛盾を解く解かないは私たち次第

 

平等を旗印に掲げる者たちが、実際には力による人間支配を目指し、

自由を旗印に掲げる者たちが、金による人間支配を実行してきました。

同様に、、、

人権を唱える者たちは、その裏で自分が権力や金を握ることを目指し、

平和を唱える者たちは、自国の主権を売り渡すことに躍起になってきました。

これは事実であると同時に、大いなる矛盾です。

 

しかし、、、

その矛盾を作り出してきたのは、結局のところ私たち自身(支配欲と依存心)でありました。 

そう考えると、、、

世の中の出来事は、私たち一人一人の心の総意で決まっていると見ることができます。

自分の人生が、、、

自分が意識しようとしまいとに拘わらず、、、

結局は自分の願った通りにしかならないのと同様に、、、です。

 

ということは、、、

世の中の矛盾が解決するかどうかは、

私たち一人ひとりの心の持ち方に掛かっているということです。

 

では、、、

私たちの総意は、、、

どうなのでしょうか?

まず、、、

ほとんどの人は、自由・平等・人権・平和といった普遍的価値観を正しいと、、、

理解しています。

 

しかし、、、

同時に、人の根底にある支配欲と依存心は、

無意識的に反自由・反平等・反人権・反平和を欲しています。

 

そして、、、

多くの場合、、、

普遍的価値観よりも、自己中心のその欲望(支配欲と依存心)が勝っている、、、

 

これが、、、

今の私たち人類の大多数の心の現住所、、、

すなわち、人類の総意になっているのでしょう。

 

それで、、、

自由・平等・人権・平和という普遍的価値観を、

支配欲と依存心を隠すための隠れ蓑に使うという、

ねじれた現象(矛盾)が起こっているのです。

 

 

 

ということは、、、 

矛盾を解決できるかどうかは、私たち(人類)の成長次第ということです。

私たち一人一人が、自己保身(支配欲と依存心)から脱却して、

正しいものを正しいと認める、自立した人間になれるのか否かです。

世の中にそのような大人が増えれば、、、

世の中の矛盾は、それだけ解消されてゆくに違いありません。