不幸のからくりⅩⅣ
矛盾
歴史の事実として、、、
平等を旗印にした共産主義が、完全なる不平等社会(ソ連、中国、北朝鮮)を実現しました。
そして、、、
自由を旗印にした自由主義が、奴隷貿易という完全なる自由剝奪(西洋列強)をしてきました。
これは、明らかに、、、
矛盾です。
この矛盾は、今に至るまで解かれては、、、
いません。
ということは、、、
今現在、本当の自由も平等も実現したとは、、、
言えないということです。
でも、、、
どうして、その矛盾は解決されないままなのでしょうか?
私たちは、そのからくり(矛盾)に真剣に立ち向かうべきです。
現状を整理してみましょう。
今世界は、、、
自由、平等、民主という人間の普遍的価値観を建前にしています。
これは、ほとんどの人間が、自由、平等、民主という普遍的価値観を理解しているということに他なりません。
しかし、実際は、、、
一部の権力者が、その他の大多数を支配する構図になっています。
これは、世の中が普遍的価値観ではなく、強者が弱者を支配する力の原理で動いていることの証拠です。
ここから読み取れることは、、、
二つです。
一つは、支配するか支配されるかだけの、原始的な力の原理では、世の中もはや通用しないということです。(人類の知的レベルが上がったため)
もう一つは、人類(支配する側・される側)は、本当の意味で、自由・平等・民主という普遍的価値を実現したいと思っていないということです。(人類の精神的レベルがそこまで上がっていないため)
それで、、、
世の中(人類)を知的レベルで納得させるために、自由・平等という普遍的価値観を掲げながら、実際は、人類の精神的レベルを納得させる力の原理で、世の中を支配する・されるという矛盾した仕組みができているのでしょう。
ということは、、、
現代人は、普遍的な価値観を確立できるほど成熟していない、、、
ということなのでしょう。
つまり、、、
支配する側も、支配される側も、自分の損得よりも正義を優先するだけの自立心が立っていないということです。
自由とか平等とかいう正義よりも、、、
誰が強いか?
どっちにつくのが得か?
という今の自分の損得や保身のほうが大事なのです。
矛盾を突き詰めてゆくと、、、
歴史の矛盾を解きたくないと思っている人間とは、、、
他でもない、、、
私、、、自身ということになります。
私の中にいるジャイアン(支配欲)とスネ夫(依存心)が、世の中の正義よりも自己保身(損得)を無意識のうちに欲している、、、
ということなのでしょう。