不幸のからくり18

私たちの未熟さが、不幸のからくりを容認している。

 

一般的に、、、

家庭内で兄弟喧嘩が生じても大きな問題になりません。

大人(親)が止めるからです。

 

大人(親)の道理(公正な判断力)の方が、子供の理屈(奪い合い)を上回っているのです。

それで、家庭は円満に治まります。

 

これは、特別な話ではありません。

極めて、自然で、健全で、当たり前のことです。

 

では、、、

もし、奪い合うことしか知らない子供が、道理を知る大人を力で支配するようになったらどうなるでしょうか?

それは、まさにあり得ないこと、、、

悲惨、あるいは地獄、、、ということになるでしょう。

 

でも、、、

今の世の中を、よく見て下さい。

あり得ないことが、起こっている、、、

と思いませんか?

 

不幸のからくりが解けない理由は、世の中に大人がいないからだと言いましたが、

正確に言うと、いないのではありません。

支配の構図の中から消されて来たのです。

 

ソクラテス、イエスキリスト、聖徳太子、、、

歴史上に、多くの聖人、義人、善良人がいました。

しかし、、、

その多くは殺され、また、その多くの言葉が消され、多くの真実が歪められて来ました。

権力という子供の理屈によってです。

 

それは、今の世の中も同じです。

実際、世の中の仕組みは、権力という子どもの理屈が、公正さという大人の道理を力で支配する状態にあります。

私たちは、自分であり得ないと思っている、、、

そのあり得ない世界に住んでいるということです。

そして、、、

さらに、あり得ないのは(ほとんどの人が)その事実に気付いてもいないことです。

 

原因は、、、私たちの未熟さです。

こんな単純なからくりも見抜けない、、、

見抜けないばかりか、喜んで同調している私たちの未熟さ(自立心のなさ)にあります。