不幸のからくり17
まとめ
「不幸のからくり」について、まとめてみたいと思います。
人間に不幸をもたらしているのは、支配・被支配の関係です。
支配・被支配の関係は、力の原理によって作られます。
今の世界は、、、
力の原理で動き、支配・被支配の構図が出来ています。
力の原理とは兄弟喧嘩と同じです。
ひとつのものをめぐって、二人(以上)が争う構図です。
そして、強い者がそれを勝ち取ります。
つまり、力の原理とは、、、
極めて狭い観念に囚われた子ども(未成熟)の理屈です。
目の前にあるもの、今あるもの、自分を中心としたもの、、、がすべてであると思い込み「それを奪うこと」から逃れられないでいるからです。
しかし、、、
真の大人は、そうではありません。
争いを止めるのです。
一つのものをめぐって二人が争うのが、「愚かなことであることを知っている」からです。
大人は、子供とは違い、目の前にあるものに囚われません。
物事を長い目で見たり、広い視野に立って見ることができるからです。
そう考えると、、、
今の世の中に真の大人はいない、、、
となります。
奪い合いの競争原理が正当化され、負け組を差別し、支配する、される関係を喜んでいる今の世の中のこの現状を見て、、、
「愚かなことはやめなさい」という大人がいないということです。
それが、不幸のカラクリが解けない理由です。
支配する側の分断工作というものが、確かに存在しています。
しかし、、、
それが本当の不幸の原因ではありません。
分断工作と言っても、所詮は、誰が勝つか負けるのかの力の理論でしかないからです。
未熟な子供の理屈なのです。
問題なのは、その単純な理屈を見抜けない、、、
私たちの未熟さ(自立心のなさ)にあるのです。