不幸のからくりⅪ

松下幸之助先生の言葉にちなんで、、、

日本の伝統的精神は「主座を保つ」と「和の精神」だと言いました。

これは、自分の中に縦と横の軸を持つということです。

そして、「衆知を集める」ですが、、、

これは、常に自分の中の縦横の軸のぶれを正すということです。

人は、一歩間違えると独善に陥るからです。

 

それで、、、

多くの日本人は、先人たちの考えや精神のあり方を学び、すべての同胞が平和に暮らせるように知恵を絞る、、、ということをしてきました。

そして同時に、、、

独り善がりにならないように、人の意見に耳を傾け、自分の考えを修正したり、より良いものを取り入れる工夫を忘れなかったのです。

 

このように、、、

常に学び、考え、自分の中のぶれを修正する、、、

これは、人間が健全に成長をするための基本的な姿勢といえます。

そしてまた、、、

自然なことでもあります。

 

しかし、、、

もし、意図的にその成長を止める者がいたらどうでしょうか?

それは、決して許されることではありません。

 

「今だけ、金だけ、自分だけ」という言葉をよく耳にします。

これは、自分の中に縦軸も、横軸もない人です。

縦軸も横軸もないということは、学ぶこともせず、考えることもしない、、、

従って、自分を修正しようともしない、、、ということです。

これは、、、

日本の伝統精神に全くそぐわないことです。

 

では、、、

どうして、日本の伝統精神に逆行する軸なし思想が横行するようになったのでしょうか?

 

かつて、、、

アメリGHQ が日本占領時代にとった政策に、3S政策というのがありました。三つのS というのは、スポーツ、セックス、スクリーン のことです。

この政策が凶悪である理由は、人間の成長しようとする健全な精神を意図的に潰したところにあります。

何のためにこんなことをしたのか?

当然、、、支配するためです。

 

日本人は、これを受け入れました、、、。

これが、一つの原因にはなっているでしょう。

 

しかし、、、

最も深刻なのは、グローバリズムという看板に隠された儲け至上主義です。

これは、最も露骨な精神の縦横の軸の分断政策と言っても過言ではありません。

 

儲かるならば、、、

伝統を破壊することも、子孫に悪影響を残すことも厭わない(縦軸の分断)。

自分さえ儲かれば、他人を不幸にすることも、国益や安全を害することも関係ない(横軸の分断)、、、。

となってしまうからです。

 

これは、、、

もはや悪魔に魂を売った人間の姿です。

 

残念ながら、、、

今の日本は、至る所に縦軸・横軸(精神)の分断工作が張り巡らされています。

この分断工作が、不幸のからくりです。