邪気4

私たちが、邪気に気づかない理由2

 

自立できないことの意味

4本足の動物牛や鹿などは生まれてすぐに立ち上がります。

しかし、、、

人間はよちよち歩きするまでに約1年かかります。

さらに、、、

精神が自立して成人するのに約20年がかかるのです。 

人間が自立するのにこれだけ時間がかかるのは、

おそらく、、、

高度で複雑な人間社会を渡っていくために、

それだけ精度の高い自立心を身につける必要性があるためなのでしょう。 

(動物と違い)人間は、多くを学ばなければならないということです。

 

では、ここで、、、

自立できないことの意味について考えてみましょう。

自然界において自立できないということは、即ち破滅を意味しています 。

自分の命を守ることができないからです。

これは、、、

人間にとっても同じことなのです。

つまり、、、

自立は、人間にとって生死のかかった最重要課題なのです。 

 

前回、邪気に気づかない理由について、、、

私たちが、幼稚な思いに囚われているためだといいました。

これは、私たちが、大人になっても自立心が立っていないということです。

ということは、、、

このこと自体が、反自然なのです。

反自然ということは、破滅状態ということです。

 

では、どうして、、、?

そんなことになってでいるのでしょうか?

 

その決定的な理由は、、、

教える者がいない、、、

ということです。

 

戦前(明治の中頃)までは、童子教や実語教 で初等教育が行われていました。

これには人間の自立心(精神の縦軸・横軸)の基本が書いてあります。

昔の人は、人が自立心を持つのは当たり前のことであったのです。

小さい頃から、、、教えていたからです。

 

しかし、、、

戦後は、教えなくなりました。

今の世の中のでは、自立することを経済的自立と言って教えています。

 

でも、これは嘘です。

嘘とはすなわち邪気です。

この言葉の真意は、、、

人間は自立せずにカネの奴隷になれということです。

なぜならば、、、

本当の自立とは、カネを稼ぐことではなく、

カネに動じない心の軸を立てることだからです。

 

このようにして、戦後は、自立ではなく反自立、、、

幼児化教育をしてきました。

 

学校でも、家庭でも、会社でも、マスコミでも自立心を潰す噓を教える者はいても、

真の自立心を教える者が、、、

いなくなってしまったのです。

 

それで、、、

幼児化した自立できない大人ばかりになりました。