不幸について考えてみる11
自己肯定感について考えてみる。
最近は、自己肯定感を持てずに悩む人が多いといいます。
そこで今回は、自己肯定感の自己とは何か?
について考えてみたいと思います。
自己肯定するのは良いとしても、自己を取り違えてしまったら元も子もないからです。
先回『不幸の真相は、外部からの侵入してきた何者かの想念を自分であると思い込んでいること』といいました。
つまり、ここで言いたいことは今あなたが肯定したいと思っている自己は、本当の自己ではないかも知れないということです。
自己肯定感を持てないというあなたの悩みは、外部から侵入してきた何者かの想念に対して「自己肯定感を持たなければならない」と思い込むことによって、生じているのかも知れません。
偽りの自己を肯定しようとするあなたの間違った判断に対して、心の主人である本当の自分が苦しんでいるということです。
例えば、、、
勉強しなければならない。
いい子でなければならない。
立派にならなければならない。
カネを稼がなければならない、、、
などといった思いが自分の中にあるとします。
もし、このようなことで「自分は自己肯定感を持てない」と感じているならば、おそらく、あなたは自己を取り違えています。
なぜならば、あなたが「こうでなければならない」と思っている自分は、外部から侵入してきた何者かの想念であって、本当の自分ではないからです。
言い換えれば、自分ではない自分を自己肯定しようとしている矛盾こそが、悩みの本質であって、自己肯定できない自分は正常だということです。
もしそうであるならば、あなたが本当にやるべきことは一つしかありません。
外部から侵入してきた何者かの想念と、心の主人である本当のあなたの思いの線引きをハッキリさせることです。
そうすれば「自己肯定感を高めるために」などと言って何か特別なことをする必要は、全くありません。
むしろ「自己肯定感を高めなければならない」という他人の想念に乗せられて、間違った自分像を自己肯定することになったら、その方が危険なのです。