不幸のからくりⅡ

不幸には需要と供給の関係がある。

 

世の中から悪人が無くなれば、それに越したことはありません。

しかし、、、

世の中を深く観察してみると、、、どうも、そうはならないように思われます。

なぜなら、、、不幸には需要と供給の関係があるからです。

 

つまり、不幸の需要がある限り、悪人は現れ続けるということです。

そうであるならば、需要をなくしてしまえば良い、、、というのが合理的判断になります。

 

では、、、

その、不幸の需要とは何でしょうか?

もちろん、不幸になりたいと願っている人はいません。

願ってはいないのだけれども、、、

無意識のうちに、不幸を招き入れている要因がある、、、ということです。

 

その要因とは何か、、、?

私たちの中にある弱点です。

弱点があるから、、、そこを突く者が現れる。

という関係です。

 

弱点を持つ者と、それを突く者というのは、

いじめられっ子といじめっ子の関係と同じで、必ずワンセットになっています。

いじめられっ子には、何か付け込まれる隙(弱点)があるわけですが、

いじめっ子にも、そこに付け込まずにいられない歪な思いがあるわけです。

ある面これもまた、、、いじめっ子の弱点であるわけです。

これが、不幸であるというのは、

互いの歪な思いが、いじめる側といじめられる側という形で出会ってしまったということです。

 

つまり、不幸とは、弱点を突く、突かれるの連鎖なのです。

 

この不幸のからくりを解かない限り、不幸が無くなることはありません。