不幸のからくりⅠ
たぬきとは、何か?
たぬきとは、誰か特定の人間を言っているのではありません。
もちろん、動物でも妖怪の類でもありません。
私たち人間の中にある不幸の原因を指して言っています。
不幸は、単独で発生するのではなく、必ず関係性の中から生じます。
その基本的パターンとなっているのが、支配と被支配の関係です。
その関係を作り出す要因となっているのが、支配欲と依存心です。
いじめ、幼児虐待、パワハラ、DVなど、私たちの身の回りに起こる些細な出来事から、植民地支配、世界大戦、湾岸戦争、米中戦争に至るまで、全部がこれに当てはまります。
力の強い者ものが、弱い者を自分の思い通りにしようとする支配欲と、それに抵抗できない弱者(自立出来ていない者)の依存心の関係性によって生じるということです。
今の世の中、、、強者が弱者を支配してよい、、、という理屈は通りません。
そして、誰でも「そんなことは間違っている」と言うに違いありません。
でも、不幸は止まらないのです。
ここで言うたぬきとは、、、
ダメな事と知りつつも制御出来ない何かです。
人間の内部から発生していながらも、ほとんどの場合無自覚であり、、、
まるで悪霊に取り憑れたかのように、理性を外れた行動に駆り立てられてしまう、、、。
このような、、、
目には見えないけれども、確かに実在している働きのことです。