たぬきの尻尾Ⅹ

たぬきとは、何でしょか?

たぬきとは、、、誰か特定の人間を言っているのではありません。

もちろん、動物でも妖怪の類でもありません。

 

ここで言うたぬきとは、、、

人間の(無自覚な)求めに応じて、人間の内部から発生するものです。

それは、まるで悪霊のように人に取り憑き悪事を働きます。

そして、人から人へまるでウィルスのように感染します、、、。

目には見えないけれども確かに実在している、、、邪悪な働きのことです。

 

では、その邪悪な働きの正体は何か?

それは、人間の作り出すマイナスの想念の集合体と言えます。

それが、私たち人間社会に目に見えない不幸の仕組みを作り出しています。

 

不幸とは、単独で発生することはありません。

必ず関係性の中から生じます。

不幸な関係性というものがあります。

その典型となっているのが支配と被支配の関係なのです。

 

つまり、、、

人間社会の中に漂うように存在しているマイナスの想念があり、その想念に誘発され、動かされながら、人々は、、、

様々な「支配と被支配の関係」を築いているということです。

 

このことは、昔から聖人覚者と言われる人たちは、当然、、、知っていました。

それで、戒めの言葉として現して下さっているのです。

ソクラテス様の「無知の知

お釈迦様の「八正道」

エス様の「神への信仰と隣人愛」

聖徳太子様の「和を以て貴しとなす」

 

全ては、人間の心の歪みを正すための言葉です。

 

一方で、、、

聖人覚者の対極に位置する者たちがいます。

ある面、聖人以上に人間の中の悪想念を熟知していた者たちです。

言わば、たぬきの実体化した人間もまた存在しているのです。

彼らもまた、、、

言葉を発信しています。

 

人間の心の歪みを増長させる言葉です。