マルクス主義がどうしてこれほどまでに根深いのか3

縦軸と横軸からみるマルクス主義

マルクス主義が嘘で塗り固められた思想であるにも関わらず、

これほどまでに世界に影響を与えてきたのはなぜでしょうか?

その思想に縦軸と横軸があるからです。 

 縦軸と横軸の基本形はキリスト教

縦軸というのは時間的な概念で、神観、歴史観、人生観、生命観といった観念です。

横軸というのは平面的な概念で、世界観、社会観、組織や人間関係全般に関わる観念のことです。

キリスト教は縦軸に創造主である神を、横軸に隣人愛を置いています。

西洋的思想はこの軸が基本形なのです。

キリスト教世界宗教になりえたのもこの縦横の軸がはっきりしていたからと考えられます。

しかし、一方でこの縦横の軸が唯一性、絶対性を持っていたが故の弊害がありました。

 

排他性、独善性という問題です。

キリスト教会の強権によって魔女狩りや、異端裁判、異教徒の虐殺、理不尽な差別、支配、強奪、侵略戦争が行われました。

これは、権力が唯一絶対の価値観に固執することによって生じた多様性の排斥行為であり、そのためにはどんな残虐非道の行いも正当化されるという独善的行為に他なりません。

 

西洋では近世になると啓蒙主義が起こる

理不尽なキリスト教会の強権に対して、理性的な人間は、やがて異を唱えるようになります。

そうして起こったのが文芸復興や宗教改革です。

そしてそれが啓蒙思想マルクス主義に繋がってゆきます。

彼らは、キリスト教信者たちがなぜ?神の名のもとに理不尽なことをするのかを合理的に考えたのです。

そして彼らは、こう思ったのです。

「教会指導者が宗教というアヘンを利用して無知な人間をコントロールしている」と。

それで彼らは人間を理性で啓蒙しなければならないと説いたのです。 

大衆が、理性という軸を心に持つようになれば、盲信という心の楔が外れて正しい判断が出来る様になるに違いない、、、ということです。

これは、ある面では正論です。

無知蒙昧さを悪用

ところが、マルクス主義者たちはさらに考えます。

キリスト教指導者が宗教というアヘンで大衆をコントロールしたように、自分たちが大衆をコントロールできないだろうか?ということです。

マルクス主義者たちは徹底的にキリスト教の思想を真似て無神論の思想体系を作りました。「理性という名のアヘン」を作り上げたのです。

そして、キリスト教指導者がしたこともそのまま真似たのです。

キリスト教が宣教したのを真似てその教えを広めました。

キリスト教が聖書を教え込むのを真似て理論武装を施しました。

「人は、一度その思想が心に刺さってしまえばどんな理不尽なことでもする」ということをキリスト教指導者から学んだのです。

 

マルクス主義の源流は、キリスト教指導者の人間コントロール

キリスト教指導者は、神の名を語り人間をコントロールしてきましたが、マルクス主義者たちは、理性という言葉を使い人間をコントロールしてきました。

「人間を支配するために美名(建前)を掲げるというダブルスタンダード

「縦軸と横軸の思想を人間の心に打ち込む洗脳法」

これはキリスト教指導者から学んだものです。

当然のことながら、彼らの動機は同じであり、やり方も同一であり、結果も一つです。

神に取って代わって自分が支配者になること。

一つの価値観を掲げ、それに従わない者は認めないし、許さない排他性。

目的のためにはどんな事も正当化する独善性。

結果として起こる大粛清、人類の悲劇です。

 

史実としてキリスト教指導者は神の名のもとに、多くの人間を殺しました。

アメリカインディアンを1000万人

インカ帝国マヤ帝国アステカ帝国のことごとく2~3000万人

アボリジニ100万人等々、、、

全ては自分たちが支配者になるためでした。

 

マルクス主義者たちも、全く同じなのです。

スターリンの時に2000万人

毛沢東は6000万人

ポルポトは300万人もの人を殺しました。

自分たちが支配者になるためです。

 

マルクス思想は、人間コントロール術であって思想ではありません。

彼らの理論は、人をコントロールするために心に打ち込む楔です。

それは、真理でも真実でもなく、リモコンの遠隔操作の受信機なのです。