弁証法と和の精神Ⅹ
和の精神における
「ずらす」と「煽る」
和の精神も「ずらす」と「煽る」の工作にかかっていることにお気付きでしょうか?
あなたは、誰とでもと仲良くすることが和の精神と思っていないでしょうか?
もしあなたが、自分が相手に合わせて仲良くすることが和の精神であり、良いことだと考えていたら、、、それは間違いです。
それは、相手に迎合するということであって、和の精神ではありません。
本当の和の精神とは、誰にも合わせないということです。
人に合わせるのではなく、道理に合わせるという精神です。
誰かの党派心(偏った思い)に合わせたならば、その時点で、あなたの心が道理から外れてしまい、、、同時に、あなたの不幸が、そこから始まってしまうことになるのです。
だからもし、、、あなたが、本当の意味で、誰とでも仲良くしたいと思うならば、相手が誰であっても、人の党派心(偏った思い)に合わせない、、、ことを心掛けるべきでしょう。
そして、人の党派心(偏った思い)に合わせることが、あなたにとっても、相手にとっても不幸の始まりであることを知るべきでしょう。
戦前までは、この様なことを当たり前のこととして理解していた人が多かったと思います。
しかし、今の時代は、、、どうでしょうか?
考え方が、完全に変質してしまいました。
「ずらす」と「煽る」の工作が浸透した結果です。
戦後の日本では、家庭でも学校でも当たり前で平面的なことしか教えなくなりました。
「友達と仲良くしなさい」
「友達とケンカしてはダメですよ、、、」
「戦争は絶対にダメ、、、平和が第一、、、」そんなことは、当たり前です。
当たり前のスローガンを、それが、全てであるかのように繰り返します。
しかし、友達と仲良くするためには、友達とケンカしないためには、国が戦争を起こさないためには、どうしたらよいのか!という肝心なことは教えません。
車の運転の仕方を教えずに事故を起こすな!と言っているようなものです。
和の精神(偏りのない清廉潔白な心)が意図的に骨抜きにされているのです。
それで、、、ケンカや戦争を避けるために相手の主張に譲歩し、迎合するのが良いことだ、、、と暗黙の内に不幸の公式をしっかりと教育してきたのです。
戦後一貫してこのような「ずらし」教育が施されてきました。
では、、、
健全な心のあり方を教えられずに、友達と仲良くするのはいいことだ!ケンカはダメだ、戦争はダメだ、人に迷惑をかけたらダメだ、、、、と子供たちに言い続けたらどうなるでしょうか?
自分で何も判断できない、、、人に媚び、権力に諂うだけの、不健全な人間が出来上がります。
いじめ、自殺、引きこもりという問題が解決できないのは、このためです。
本質的な問題点を「ずらし」党派心を「煽る」、、、間違った教育によるのです。
日本人の中から和の精神を抹殺しようとする何らかの悪意が働いているのです。
では、、、誰が何の為に?
自分で、真実を学び、自分で判断する、、、。
人間として当たり前のことを私たち一人一人が取り組むべきだと思います。
「ずらす」と「煽る」が彼らの手口です。
精神の軸をずらされてはなりません。
偏りのないニュートラルな心こそがカギなのです。
続く。