たぬきの尻尾Ⅳ

「骨抜きにする」という言葉があります。

たぬき(偽り者)が最も恐れるのが何かというと、、、骨(覚悟)のある人間です。

 

骨(覚悟)のある人間とは、命に代えてもこれだけは守るという信念(心の芯棒)を持つ者です。

 

そういう人は、ぶれません。

骨(覚悟)があるので、目先の利益などでは動じないのです。

こういう人間ばかりだと、、、たぬき(偽り者)は生き残ることが出来ません。

それで、、、たぬき(偽り者)は、骨(覚悟)を抜こうとします。

どのようにしてくのか、、、?と言いますと。

「命が大事」と教えます。

でも、これは、巧妙なすり替えです。

 

自分の命が一番大事だよ!

自分の命をかけるほど大事なものはないよ!

自分の命を守るためには、カネとか仕事とか保険とか大事だよ!

と言いたいのです。

 

そして、信仰心、愛国心、家族愛、命の永遠性、命の連続性、穢れなき命、、、というような心の芯棒(骨)になるものを暗に否定するのです。

 

骨を抜かれた人間は、どうなるのかというと、、、

フニャフニャになります、、、最近の言葉で言うと「今だけ、カネだけ、自分だけ」の人間、、、になります。

 

つまり、目先の利益で簡単に右にでも左にでも簡単に転ぶ人間。

たぬきがもっとも好む人間です。