不幸のからくりⅥ

「偏り」をまた別の言い方をしてみますと、、、

「稚心」です。

 

どういう事かというと、、、

幼稚な子供は、母の膝を独占したがり、甘いお菓子を食べたがり、オモチャを欲しがります。

兄弟がいれば、それらを奪い合うために喧嘩します。

つまり、、、

幼児は、道理とか公正さが解らない(自己中心に偏っている)、、、

ということです。

 

もちろん、、、

人には成長過程があるわけですから、これは仕方のないことです。



それでも、、、

通常、子供たちのワガママ(偏り)が、さほど問題になることはありません。

公正な立場に立っている大人(親)がいるからです。

 

そして、、、

大人(親)が公正であればこそ、子供達の偏った思いは段々と矯正されます。

 

「今日よりぞ幼心を打ち捨てて 人と成りにし 道を踏めかし」

吉田松陰の言葉です。

 

日本では、

吉田松陰のような大人が、自分中心に偏る幼心を矯正し、人の自立心を高める役割を果たしてきたのでしょう。

 

しかし、、、

身体は成人しても、稚心(偏り)を拭えない人もあります。

そのような人は、

道理よりも、自分の好き嫌いを優先しますから、、、

当然、、、トラブル続きになります。

 

自立出来ないこと(稚心)が、不幸に繋がっているのです。